YAMAHAルーター Advent Calendar 2017 - Adventar - 8日目
みなさんYAMAHAのルーター使っていますか。
師走とはよく行ったもので、とても忙しくてうっかり遅刻してしまいました(言い訳)
今日はRTX1100をDHCPとDNS専用機として使ってみたいと思います。
はじめに
なぜ、RTX1100をDHCP/DNS専用機にするかというと、もっともな理由があります。
- ポートが100Mbpsなのでルータとして使うとボトルネックになる
- よくある「家庭用無線LANルーター」にはない機能が使える
- よくある「家庭用無線LANルーター」だとDHCPのアドレス数が少ないことがある
我が家では特に3つ目、当時使用していた「無線LANルーター(AtermWR8600N)」ではDHCPのアドレス数が32までしかなく、家電ネットに繋がったりや個人でスマホやPCを持つようになった昨今、一瞬で使い尽くしてIPアドレスが降って来なくなりました。
今回は以下のような構成になるように設定していきます。
項目 | 値 |
---|---|
ip | 192.168.100.2 |
上位のDNSサーバー | 8.8.8.8 |
ローカルドメイン(※1) | local |
DHCPアドレス範囲 | 192.168.100.100~192.168.100.199 |
※1 ローカルドメインを設定すると、名前解決に失敗した場合にここの値を補完して再度問い合わせするようになる。例えばクライアントが「server1」で名前解決に失敗した場合は「server1.local」で再度問い合わせを行う。
初期設定
ip route default gateway 192.168.100.1 ip address lan1 192.168.100.2/24
DNSの設定
まずはDNSの設定をしましょう。
個人的には家の中にDNS(キャッシュ)を置くことで、WANへのDNSのリクエストの削減もそうですが、何より簡易DNSサーバ機能でLAN内のサーバーの名前解決を気軽にできることにメリットを感じています。
dns service service # DNSサービスを使う dns server 8.8.8.8 dns domain local # ローカルドメイン dns service fallback on # IPv6使うのならon
また、静的にDNSのレコードを追加するときは次のようにします。
例: 192.168.100.201
にserver1.local
を割り当てる
ip host 192.168.100.201 server1.local
DHCPの設定
最低限DHCPを使うには次のようにします
# dhcp service server # dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent # dhcp scope 1 192.168.100.100-192.168.100.199/24 # dhcp scope option 1 dns=192.168.100.2 # これを設定しないと8.8.8.8が通知される
サーバーなどにDHCP側から固定したい場合は次のように設定します
例: サーバー(macアドレスxx:xx:xx:xx:xx:xx
)に192.168.100.201
を割り当てる
dhcp scope bind 1 192.168.100.201 xx:xx:xx:xx:xx:xx
DHCPは他に細かなoptionがあるので詳細は公式サイトを見てください。
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual/rt-common/dhcp/dhcp_scope_option.html
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/TCPIP/dhcp-scope-option.html